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2017.04.24
Vuforiaで大きいオブジェクトを表示するためのアドバイス
Vuforiaで大きいオブジェクトを表示するためのアドバイス
- マーカーとそのサイズとの関係
VuforiaのImageTargetと表示されて欲しいオブジェクトのサイズは相関関係があります。
例えばオブジェクトを2m*2mのサイズで表示したい場合、ImageTargetのサイズを0.2m*0.2mにして、
印刷したイメージも0.2m*0.2mサイズに出力をしなければなりません。
もし正しく設定されていなければ、オブジェクトが表示されるときの比率が壊れてしまいます。
- オブジェクトをその場に残す方法
大きいオブジェクトの全体を表示するためにVuforiaのExtended Trackingはとても便利です。
ImageTargetのオプションをEnableにすると、
イメージからスマートフォンのカメラがちょっと離れてTrackingがなくなっても、
オブジェクトが残ります。
ARCameraのゲームオブジェクトのWorld Center ModeオプションをCameraにすると、
オブジェクトを中心に回り込むような表示がかのうです。
イメージターゲットは床でも壁でも、Unity内でオブジェクトのローテーションを変えることで、対応可能です。
- マーカーとカメラとの角度で発生する問題
オブジェクトのカメラを通しての見え方(カメラアングル)はマーカーを 認識したときにデフォルトの仰角が決まります。
- 床においたマーカーとスマートフォンのカメラとの角度に関する注意点
そのため、床にマーカーを置きオブジェクトを表示した場合、
カメラのポジション(デフォルトの仰角)はマーカーを認識した際決定されるので、カメラを水平にして、
オブジェクトが正面ではなく少しずれた表示になります。
- 床にマーカーを配置した際のスマートフォンのカメラとの距離に関する注意点
マーカーを床に置くとカメラとイメージが必然的に遠く離れるため(ユーザが立っている場合)
マーカーとユーザーのスマートフォンのカメラとの角度が浅くなるので認識しずらくなります。
- 大きいオブジェクトのマーカーは壁に配置がおすすめ
壁にマーカーを配置する場合はその問題はないでしょう。
イメージを壁に置いたらその高さを測定し、
Unity内でのImageTargetの高さと現実の世界のイメージの高さを合わせてください。
- イメージか、QRコードか
最近QRコードはとても人気になりました。雑誌とかデパートの製品とかにどこでも使みかけます。
VuforiaもQRコードが使えますが色々悪いポイントがあります、
大きな欠点はトラッキング(カメラからの認識)の問題です。
大きいオブジェクトを表示するには比較的大きなQRコードコードを全部をスキャンする必要があります。
カメラがQRコードを認識する際、スキャンの角度やライトの明るくさは足りないとTracking機能が正しく動作しないことが多くなります。
一方、イメージであればQRコードよりも認識の向上が期待できます。
イメージであれば、画像の一部を認識できれば、マーカーとして機能するからです。
(※QRコードは全体が認識されないとオブジェクトが表示されない)
- 認識率を上げるため適切な写真を選ばなければなりません。
Vuforiaが推奨するイメージの条件は下記の三つです。1)ディテールが多いイメージ。
→頂点が画像の中に多く含まれるイメージ2)いいコントラストのイメージ。
3)同じパターンではなく、色々な形が含まれている写真のほうがいい。
→有機的なパターン
https://library.vuforia.com/articles/Best_Practices/Attributes-of-an-Ideal-Image-Target
以上がカメラにやさしいイメージの条件ですが、一つ付け加えるならば方向が分かりやすいほうがよいでしょう。
3つの条件にあう写真に画像ソフトでマークを付けくわえれば、配置する際に人間にとって便利です。